PEACE MAKER#2(皆川亮二/集英社 |
「新大陸・タルカスへと旅立ったホープたち一行に、新たな”深紅の処刑人(クリムゾン・エクゼキューター”の魔の手が迫る!執拗に、ニコラを追い求める彼らの目的とはいったい?風雲急を告げるガンアクション巨編、待望の第2巻」
待望ですよ待ちに待ってましたとも!
今回は主役ホープとカイル・ビートの3人でクリムゾン・エクゼキューター側と闘う流れ。
ミナガー先生ファンなら、もーたまんねぇ!!これよこれ!と絶叫しながら読んでもいいと思うんだっ!
<<ガンアクション巨編>>
自分好きなんで色々描いては欲しいんですが、ミナガー先生ガンマニアじゃないものーっ!銃なんてただの小物だものーっ!でも・・・この程度の表現で充分なのね、と・・・大事なのは撃ち合う事じゃなくて本筋の話ですよ、ああorz
「銃を撃つ」コト自体を目立たせた作品多いですよね^^;)
迫力が出る様なパース付けて銃を描き、あり得ない数の弾丸が雨アラレと降り注ぎ、いい乳をした娘さんが片手で持つだけでも重いだろう銃を2丁持ったり、踊りながら振り回したり。撃たれた人間は体に大穴あけて吹っ飛び・・・
それに比べたら皆川さんの銃撃戦は格段に地味です。
いくら早撃ちで4人ほぼ同時に撃ち倒しても。
所々に派手描写はあるのですが、映画的演出程度にとどまってるんです。でもそれで充分。↑で書いた作品だって、好きだから突っ込んでしまうけど、本来作家さんが意図している読者の視点って銃じゃないんですよねorz
PEACE MAKERは小物描写・銃撃シーンがアッサリしてるので、本来余計だろう視線が全部本筋に向けられてしまいます。
読んでいると、ど真ん中の直球勝負をされている気分が。
<<マニアックという事ではなく>>
でもマニアックな視点で読んでも違和感の無い作画。それが皆川亮二。
ホープが使っているのはコルト・シングル・アクション・アーミー、西部開拓時代に使用されていた、装飾以外は「当時はありふれた」銃。ホントはまだ実用化されて無かったかもしれないけど、この時代にあってもおかしくなさそうなガトリング銃、オートモービル、バイクの試作品・・・すべてが様々な角度・構図で描かれて、臨場感を盛り上げる。
ああ何を読んでも皆川さんの描くギミックは素敵です。やっぱ神。