BLACK LAGOON #7(広江礼威/小学館 |
あ、この作品が、今流行りのヤンデレとか、スタイリッシュなアクションに見えちゃう方とは、ちょっと意見合わないと思いますよ。
<<望んだものは正義>>
連載追いかけている時にちょっと心配だったのですけど、この辺り少し複雑でしょうか?
だいぶ連載時と台詞回しコマ進行が変わって、わかりやすくなってると思うので、連載派はコミックもどうぞ。
フィクションなので具体的な構築しなくてもいいんだけど、やっぱり現実に沿ってる話だと思うので南米とアメリカについて少し。
南米の治安が悪いというのは現実の通り、原因の一つに貧困が入ってるってのは想像に難くないと思うんですけど、なぜ南米主要国が貧困なのか?
アメリカから安い製品が流れ込み、国内の農業と工業がまったく成り立たないから、という見かたがあります。
特に地方農民の生活は働く場所が無い為大変貧しく、一部の土地管理者・事業主に生活を搾り取られる様な暮らしを送っていたり。だからこそ農民達はFARCの様なマルクス思想を主体とする組織に協力したり、手っ取り早く金になる麻薬を育てるのです。
もし革命が成功し社会主義が敷かれればアメリカ主体の自由貿易が制限されるかもしれない。それ以前に反体制側が作った麻薬の売り場所は・・・アメリカ本国。
アメリカも「アメリカが世界の正義」だから政治干渉をしているのは無いのですね。
作中・・・この先は二つの国の二人の兵士が出会う事になるのでしょう。
米軍の良心であろうとしたキャクストン・革命による民衆の平和を望んだロベルタ
いったい何を語らせるのでしょうか。とても楽しみです。
<<望んでいるものは贖罪>>
踏みとどまらなければいけない場面で踏みとどまれなかったロベルタ。
ワケのわからない事を喚いているだけが狂ってる訳じゃありませんよ。殺人電波はアルミホイルで防げるってのは確かにイカレてるけど^^;)手を出してしまえば戻れない相手だってのはわかってしまっただろうし、そんな相手に復讐なんて何もかも捨てても「叶えてはいけない」
引き返せる所で引き返せなかったら・・・引き返さない先にあるのは地獄でも突っ込んで行くのは狂気以外の何者でもないですよ。
8巻ではスコールの如くに弾丸が降り注ぐ展開になるのでしょうが、その先に待っているのは、弾幕のカタルシスじゃなく、誰かに送る鎮魂歌だけじゃないでしょうか。
・・・ええいもうオマケ抜きの感想ですよ!
アレは反則だ!絶対反則だ