海獣の子供#1, 2(五十嵐大介/小学館 |
とある夏休み、琉花(るか)が出逢ったのは、奇妙な出生の秘密を持つ、ふたりの少年「海(うみ)」と「空(そら)」。
飛ぶように美しく泳ぐ姿に心奪われる琉花と同様、彼らに魅せられた大人たちの想いは複雑に交錯してゆき・・・
1巻カバーから。少年少女海洋冒険譚だそう。
って・・・完結してないよーorz
同時発売だったから、てっきり完結してるものだと思いました~あああぁぁぁ
本屋で見た時「これは買っておけ~」臭がしたんですが・・・どうやら神林長平「あなたの魂に安らぎあれ」「帝王の殻」「膚の下」三部作を読んでる最中だったので、そちらに反応した模様。
<<どこから来て、どこへ行くのか>>
「生命」という存在をどうとらえるのか?私達が見ている命は、私達が認識できていない命かもしれない。生命はどこから来て、どこへ行くのか・・・人類永遠のテーマですよねコレ。
海という生命、地球という生命、全てを「生きているもの」として捉えるセカイ。知性がある無しに係わらず、形状が人型でなくても、生命が生命育んで永遠に循環する・・・確かに尊い、キレイだ。うんまぁね。
↑なんて斜め45度くらいの目線でヒネクレてますが^^;)このテーマで、舞台を地球全てや一つの文明単位なんて壮大なスケールで描く作品は沢山あるのに、大抵ひどく単純化された世界にしか見えないんですよね。
あるプログラムがあって、一定の条件付けをしてやると無限にパターンを変えてデータを増殖するけれど、「一定の条件」から外れないし、稼動している機械を越えた次元に干渉もしない。
プログラムを組んだ人間はプログラムの内部だけ把握していれば良く、システム全体を把握している必要が無い。
そんな感じ。もの凄く末端の出来事で、世界の全てが決定してしまう・・・それってどうよ?
<<見えないモノ>>
こういう「生命」を扱った作品は難しいってのは、よーくわかってますよ~特にマンガで表現するのは難しいでしょう。
だから「なるたる(鬼頭莫宏/講談社」・上に書いた神林長平三部作の様な、世界の終末・終末からの再生がテーマになるか、でなければ環境問題宣伝作品になるか・・・道が限られてる気がするんですよね。
うーん、これがセカイ系って事なのかな?
これから化けるのかもと思うんですが・・・いつだよ次出るの・・・待つ時間は長そうですorz