おたくの娘さん #2(すたひろ/富士見書房 |
主人公は守崎耕太。アウトな「おたく」・・・もう一回言ったりして。
おたくの耕太!!
職業は同人作家兼有名漫画家アシスタント。ちなみに中肉中背、成人病の気は無い・・・今のところ(^^)そんな耕太の元に、突然「あなたの娘です」と9才の女の子・叶(かなう)が訪ねて来た。もちろん身に覚えもあって、実の娘には違い無いのは確信できるけど・・・いきなり父親になれるのか耕太?
と、耕太連呼で内容紹介。まぁ耕太ですから(^^)
連載は「月刊ドラゴンエイジ」地方本屋では見かけない雑誌だと思います。コミックスも密林でしか見つけられなかったですよ。
でも作者「すたひろ」さんサイト■すたひろBOX■で数話分読めます。紹介されてるだけより買う気にさせられました。ちら読みはありがたいな。
<<ダメでも父親>>
ロリの人でもそうでない人でも「いきなり父親」は無理だと思いますわ。
和田慎二さんが「少女鮫」で「男はいつ父親になるのか」と語らせてましたね。
男の場合、妊娠期間の辛さも出産の痛みも無く「父親になるキッカケ」が無い。それでも、子供と相対しているうちに親子としての信頼関係が築かれる・・・ってな内容だったかと(手元に無いのよ~)
これが1才2才、無条件に頼ってくる年齢ならいざ知らず、9才なんて残酷盛りなギャングエイジ世代。いくら実の親子でも、どうやって信頼関係なんか築けばいいんだ?って年代ですよ。
その上「親父はオタク」・・・オタクだからダメでは無く、問題は娘である叶のイメージする父親像と激しくずれてる、ずれてるどころか想像の斜め左上右だって事です。
いい年齢の大人がゲームやる~マンガ読む~アニメ観る~オマケ目当てでお菓子買い漁る~(今自分の事は棚の上^^)
生まれてからずーっと一緒にいるなら他に知りようがありませんが、今まで父親が居ない分だけ父親の理想を重ねて来た子が見たらどう思うか!!
と・・・お互い思いつつ、耕太と叶、ぎくしゃくと歩み寄っていく姿が微笑ましいです。
かなり和みますよ、コレ。
2巻では喧嘩もしたり、意外な一面も見たり・・・2集最終話・第15話の続きが気になる展開。
<<ダメでも兄貴>>
あ、いいな~と思ったのが、耕太をこの道に引っ張り込んだ先輩「にっちさん」。
同じアパートに住んでいて、ヒトケタ幼女大好き、叶にもスク水着ろ~だの、ちゅーしよ~だの言う最低兄貴。
最低兄貴なんだけど、ちょろりっと二人にフォロー入れてくれるいい兄貴でもあります。
いきなり「父親」と言われて父親としてやれるモノでは無いけれど、目の前に幼女がいて頼られてしまったら「兄貴」くらいにはなっちゃうものなんでしょうか。
どんなに鬼畜ロリオタ風な行動とってても、人間味がにじんでていい感じ。
や、そんな叶の事「嬢ちゃん」と呼ぶとか、ひげ面風なのが良かったとか、いやそんな贔屓目で見てるワケでは・・・無い・・・と・・・思い・・・ます・・・orz
同じアパートに住んでる人達で疑似家族風なのが今後の期待ポイント。
全員それなりに問題も抱えてただろうし、良くも悪くも、今のままぬるく暮らしてるってワケには行かないだろうしね。
打ち切りフラグが立たない様に地味だけど応援応援^^)