パーム #28 午後の光Ⅱ(獣木野生/新書館) |
前シリーズは、環境問題にハマっちゃってどうなるかと心配しましたが、ちゃんとハードボイルド風味に戻った模様。FBIやCIAが出過ぎなくらいです(^^)
天才児が天才に成長し、事件に揉まれて身体能力も人間離れ・・・
なんでも出来そうなジェームズ君ですが、真に自分が望んでるモノは、まだ手に入れて無いんですよ。これが世界征服だったり、事業の成功だったら、そんなに魅力的な話にはならなかったんでしょうけど、彼が望んでるのは優秀なら優秀な程、手に入れられ無いモノですな。
利用したいと思う人・敵視する人・無闇に信奉する人・・・損得抜きで付き合ってくれる人は貴重で・・・毎シリーズ・毎シリーズ、結構葛藤してるトコ描かれてると思うんだけど、優秀さばかりが出ちゃって苦悩してるのは目立たないかも(笑)
できれば「星の歴史」くらいのテンポで行って欲しいなぁ。もーちょっと枝葉を単純化しとかないと、せっかくの主題が霞むよ~と、御本人も自覚なさってるのね(^^;)