百姓貴族#1(荒川弘/新書館 |
「マンガ家になる前は北海道で七年間、農業に従事していた荒川弘。
牛を飼い、野菜を作り、クマに怯え、エゾシマリスに翻弄される-
年中無休で働き、切ない想いも多々あるハードなお仕事。
水が無ければ牛乳を飲めばいいのに」
ふふっ、米と枝豆だけは自給できそうな新潟県民がお相手いたしましょう。
農家の親戚が居ますんで、自分も米を店頭で買った事は無いっすね。
<<エッセイは丸呑みすんな>>
現実なんて、多少誇張しないと面白く見えねぇもんですからのぅ。
誇張された描き手の主観が「読みどころ」でもありますしー
誇張された笑い話なんて日常会話でも珍しく無いモノ、殊更言う事でも無い感はありますが。
・・・信じられると困るよね。そんなことあるかーって突っ込んで欲しいよね^^;)
農家の友人が
「なんで県外のヒトは枝豆食べないんだろう?
枝豆なんて特に手間かける事も無いし、田んぼの隅にでも植えとけばどんどん育つじゃん」
ってな発言をしてたんですけどね・・・たぶん農家に縁の無いヒトには話が通じないと思うんだ。
・枝豆なんて特に手間かける事も無い
肥料水やりの手間はかかりますがな。
他の夏野菜と同じ場所に植えておくと、一緒に世話が出来て楽ではあります。
・田んぼの隅にでも植えとけ
田んぼには植えません・・・畦に植えると根から養分出ると言われてましたが。
枝豆、出荷まで楽なのに、各地のJAさんは何で取り上げないのかしら?って話なのでした。会話の一文だけでわかるかい!ですよねー^^;)
作中の
「自分ちで食べる野菜は無農薬で有機肥料をたっぷり使って・・・
出荷用(消費者用)は化学肥料と農薬をたっぷり使う」
は最近ほとんど聞かないですねー最近はB規格品も販売経路に乗せられる場合があるので。自分のトコだけでなく、生産地域内で禁止農薬を使用している、ってだけで取引停止になる事もあります。
まーねぇ、無農薬有機栽培って言ってもピンキリ、化学肥料使ったからってキレイな形になるじゃなし~
買う方は適当にお財布と相談しつつ決めたらいいですよ。
ちゅー感じ、農家の話には色々地方差も誤解も暗部もありますね。
知ってる人も知らない人も「そんなことあるかーっ」って突っ込みながら笑って読めばいいんじゃないかな?
<<農業高校と言えば>>
さて問題です。自分が育てた鶏の卵を食べただけなのに、何故彼は怒られたのでしょうか?
地元限定ローカルソングにそのヒントが!
富所正一さんという方が作った名曲「農業高校の歌」
ハウスのきゅうりを盗んで食べたら見つかってしまい、教務室。
説教聞かされて、ひどくしかられた。
学校のきゅうり、学校のきゅうり、学校のきゅうり、君らのものじゃない。
学校のきゅうり、学校のきゅうり、新潟県のもの。
生産物は学校の備品らしいです。実業高校って結構謎につつまれてると思うわー
これ以上に謎なのは荒川弘御本人ですけどね。
ハードなタイムスケジュールこなしといて、何時描いてたんだろう?
在学中の時点で、マンガ家目指そうと思うくらいは描いていたと思うんですが??
富所正一:シンガーソングライター。地元のみで活動されていたが1977年25歳で逝去。
死後有志で出されたメモリアルLPを従兄弟が持っていたんですが・・・同世代間では伝説のヒトだったとか。