恋のメッセンジャー(山田正紀/集英社) |
青いバラといえばARMSのブルーウィッシュか、山田正紀「恋のメッセンジャー」今回は山田氏の方で逝きますよ。↓は貴重は初版本(大笑)
「恋のメッセンジャー」は短編集中の一編です。初版時はこのタイトルだったんですが、この後別タイトルで出版されてるらしいっすよ。
ここに入ってるのが「恋のメッセンジャー/地球軍独立戦闘隊/スリーピング・ビューティ/西部戦線/かまどの火/霧の国」で、構成作品は変わってないみたいですな。
タイトル作「恋のメッセンジャー」は、ある離島で一人の科学者が青いバラを咲かせた事から始まる。一般的に花は虫や風を利用して受粉するが、この青いバラは人間を利用して受粉する・・・という感じの話っす。この作品中で出てくる青いバラのイメージは、サントリーが開発したものではなく、今流通している染色した青いバラ「ベンデラブルー」この毒々しさがぴったりですね。
初期の山田氏作品は時代設定がどうにも60年代風。SFで近未来やってても60年代・安保闘争風(笑)それも「面白味」なんですよね~人間がぼさっとしていなくて、妙に「がむしゃら」に生きてるあたりが。
これも面白いんですが、短編集中で一番気に入ってるのは「かまどの火」ですねー仏教的宇宙観はいい!
最近の山田氏情報から
「イノセンス After the long goodbye」なんつーのも書いてるんですね~押井守が山田氏のファンだっつー話っすけど?あーそうかもねー押井氏が好きな人は「エルド・アナリュシス」か「宝石泥棒」を読まれるとよろしかろうかと。
来月「神狩り2」という作品が出るらしい・・・これは読んでおこうかな。私のHN「YURIA」漢字で書くと「理亜」なんですよ。北斗の拳ぢゃないんだよ~ん(笑)