庭先案内#2(須藤真澄/エンターブレイン |
不思議な世界・・・
あふれでる不思議な旋律・・・
メルヘンの名手・須藤真澄が紡ぐ数々のショートストーリー
2巻のオビから。収録作品は10本で、2006年1月号からコミックビームで連載していたものなのですが・・・あれ?なんか原点回帰?雰囲気が初期作品の頃っぽいです。
どの作品も基本的には「ハッピーエンド」の部類に入れてもいいんですけど・・・
<<ハッピーエンドって>>
ハッピーエンドなんですが・・・全て良しでは終わらない・・・「人間ごときじゃどうにもならん世界」なんですよ。現実世界を描いてても、不条理ファンタジー世界に移行してても。
人は死んで帰ってこない。失われたものは戻らない。
だから出会って絆を紡ぐ事は嬉しいし、片隅に残った記憶がいとおしい。
そんなめるひぇんな世界です・・・ご本人エッセイだと結構ワイルドだけどもさ(笑)
<<#13にゃんにゃか長屋>>
いきなり「One Love/ボブ・マーリィ」をにゃんにゃか歌いながら登場する主人公の女の子。江戸時代からタイムスリップしてきた長屋の衆と一緒にフリーマーケットに参加します。
名曲ですね「One Love」vv
One Love! One Heart!
Let's get together and feel all right.
レゲエが流れるその横に、違和感も無くじじばばや猫がちょこーんと座ってる・・・それこそが「真澄ワールド」ですね。他の人にゃ~描けませんっ!
どの作品もレゲエくらいのゆるくて伸びきった雰囲気で読んでくださいな。ほええ~