BLACK LAGOON -アニメ版-#12 |
だって残ってる話、原作通りになんて作ったら、TVで放送なんてとても出来やしない、かなり残酷な話だと・・・私にとってはホテル・モスクワの結束、バラライカ姐さんの人間性。そして双子の弱さ。そんな部分が感動モノだったんですけどね~
原作ブラック・ラグーンがダメという方は、ここが分かれ目だったかも。
前に原作感想で書いたのですが、こうやってアニメになった今も「中身がとっても乙女な人」には、この作品オススメできません!
PFもSFも向かない人がいて、一般受けなどしないジャンルだって事は身に染みてます。
まず耐性が無いと読めません。読めたとしても「楽しめる理性」が必要ですし。
やはり「妖精を見るには妖精の目がいる」って事でしょうか・・・実に名言です・・・
が!この「妖精の目」手に入れるのは結構簡単だったりします。
おひとついかがっすか?(^^)
<<♯12 Guerrillas in the Jungle>>
ロックを連れ去った反米テロリストの集団・・・そこには一人の日本人が参加していた。
拉致されたロックに対して、尋問と言いながら、懐かしそうに日本時代を語る日本人タケナカ。
高度経済成長の真っ直中、時の首相:佐藤栄作が日米安全保障条約延長し、「大阪万博」で岡本太郎が太陽の塔を作り、三波春男が「こんにちわ~こんにちわ~世界のくにから~」と歌ってた時代。
黒ヘルかぶって、ゲバ棒振り回し闘争の中で世界同時革命を夢見た人。
1969年、日比谷野外音楽堂で開かれた全国全共闘結成集会で「蜂起貫徹、戦争勝利」と叫んだ後、銀座のエトワールに行ったんですね、タケナカさん。
全てを賭けて革命という大義を掲げてみても、自分達の後に続く者は無く、日本は刻々と変化成長していく。それを見ても、過去には迷いが無いと言ったら、そりゃー嘘でしょう。
・・・ちょっと逆算してみると、このネタが2000年以降だと、タケナカさん若すぎる気がするんですよね。やはり1980~1990くらいが妥当かと思うんですよ。
でもそうすると、イブラハがイスラエル軍によるレバノン・パレスチナ難民キャンプ襲撃で息子を失ったって話と、年代が合わないんですが・・・
ま、フィクションなんで、そこまで気にする事も無いっすね(^^;)
そうそう!社会的・歴史的な事件を描きたいという作品と、政治的思想を描きたいという作品はまったく違いますね!
もちろんブラック・ラグーンは前者ですし、私も前者の作品が好きです!
戦争モノが好きだからって、強烈な政治的思想を持ってるワケでは無いし、残酷な作品が好きだからって殺人鬼じゃないですもん。
何故こんな「赤軍派」ネタに詳しいかって、そりゃニュースで~ってのもありますが、大ファンの「山田正紀」さんがこの世代なんですよ。HNもらった作品でもある「神狩り」は74年に発表、学生運動真っ只中の時代設定でした(^^)
他の作品中にも、学生運動が出てきたり、タケナカさんの様に「過去を後悔しているけど、戻れない事もわかっている」オヤジがよーく登場してますvv
雪風ファンに、クルビット・コブラと言ったら何の事だかすぐわかる、みたいなモノですね。
もし政治思想的に偏ってたら、こういうギャグ部分↓で大笑いできませんって!
~・~・~
レヴィとシェンホアが「力」にモノを言わせて、テロリストのアジトからロックを奪還。
このボケとドタバタ・・・凶悪残酷スラップスティックは実に楽しいですよ!あははは!
レガーチくん火星にぶっ飛んじゃってるけど、言ってる事が・・・これ音声に演技も入ってると異様にオカシイ!
むりやり同じ「葉っぱ」を吸わされるロックも・・・悪いとこに入って落ち込んでるし。
あーあ、ヘタレに磨きがかかっちゃってー
確かに毎回「肝が据わる」状態になると、格好いい事が言えるし、上手く立ち回れるけど、前後はヘタレまくるんだよねぇ、ロックって。だははは!!
機密文書は無事米国へ、バカ騒ぎが済んだラストは・・・ぶつかって歩み寄って、ロックとレヴィの関係は、原作よりも数段丁寧に描き出されていました。
そういう部分、特に原作未読の方達に「この二人」が受け入れやすかったのでは無いかと、ホッとしております!
~・~・~
全12話、大変楽しませていただきました。関係各方面の方々には大感謝です!
ありがとうございましたっ!m(_ _)m
っとぅ!雪風と違ってサイトのコンテンツにはならないです!
それは無理無理、絶対無理、オレが死ぬ(^^;;)元ネタ濃すぎて消化できない!!
あとは月刊連載分・コミック分を書評で追いかけていきます。
もちろんネタバレ付きになりますね、じゃないと書けないで~す。