乙嫁語り#1(森薫/エンターブレイン |
あらすじはオビから。
「山湖越えてやって来た美しい花嫁のアミルは20歳。
彼女をめとった花婿は、若干12歳のカルルク。8歳の年の差を越えてふたりは愛を育んでいく・・・」
一年ぶりの新作は、画力に磨きがかかりまくりです。
こんな記事があったので貼りますねー中の動画は必見です!
■森薫「乙嫁語り」1巻/コミックナタリー■
もうね目からウロコが30枚くらい落ちそう。
<<中央アジアの正しい眉毛>>
民族的な特徴が出てる顔が好きです(好きすぎてタマに暴走することも^^;)
この作品ならカルルクの父「アクンベク」
どっちかちゅーとソ連邦中央アジア(ウズベク・キルギス辺り)的なアミルの従兄弟「バイマト」
なんでしょうね観てても描いてても楽しいです。整った美形男子がステーキなら、もっと濃くて複雑な味わいのモツ煮みたいな感じ?<なんだこの例え^^;)
顔もいいけど、民族衣装はもっと楽しい。こっちの方は森さんがよく描く気になったと感心しきり。自分絶対無理だもの!
<<末子相続>>
8歳で花婿になったカルルク、彼はエイホン家の末子。エイホン家を継ぐ男子です。
「末っ子が家督を相続するのは、遊牧民の相続形式として有名ですが、日本にも残ってる地方があるそうですよ?近畿四国の方どうですか?
南米では末娘は結婚しないで両親の面倒を見るというしきたりがあったり(「赤い薔薇ソースの伝説/メキシコ映画・1992」で)世界各国多種多様なパターンがありますよねぇ。
財産相続や後継を決める、地球規模の世界に比べたら小さい事件ですが主人公達が知ってる世界の中なら大事件。彼等の人生が大きく変わってしまう事件でしょう。大事件は人の本性を、善も悪も映し出します。
部族の文化・慣習、部族同士の軋轢、家族の愛情・・・それは小さい世界の大きな話。
人間を丁寧に丁寧に描いている森さんならではの良いテーマでは無いかと。
いやー先が楽しみでございます。