みりたり!(まもウィリアムズ/一迅社 |
「ある日突然目の前に少女が降ってくる。そんな夢物語が主人公・矢野宗平(やの・そうへい)にも降りかかったが、降ってきた彼女達はとても物騒だった・・・
正体はクラコウジア公国軍特殊部隊・ルトガルニコフ中尉とハルカ少尉、彼女達は宗平の身を守る為にやってきたのだと言う。
だがまったく身に覚えが無い宗平。
原因はクラコウジアが雇った一人の傭兵、彼はたった一人で戦局を変えたという。その名は矢野宗一、宗平の父その人だった!!」
とか重いんじゃねぇの?な冒頭ですが、間の抜けた展開でずるずるっと行きます。
オビにでかでかと「せんそうはんたい」って書いてあるんですけどねぇ、そんなの気にしなくてもいいのにって思うくらいぬるい、ぬるまっこい。
・・・そう他人が見たら「気にしなくてもいいのに」って思うレベルなんでしょうけどね・・・
<<知らないヒトが見たら全部一緒>>
まるで自分と一緒ですよ、まもウィリアムズさんのヘタレっぶり。
どんな世界も「趣味の世界」は一度入ってしまうと、逆に外からどう見られるのかも知ってしまうので、ヘタレて隠すしかないもので・・・
そりゃ自衛隊イベントで兵器写真撮るのは好きですが、戦場カメラマンとして戦争に行きたいワケじゃねーです。実際の戦場カメラマンのヒトだって各自撮りたいテーマは違うでしょう。
同人やってる女性は全員腐女子かってのは違います。
でも「その世界」を知らない人から見たら全部一緒。
戦争好きな危険分子。ヘルメットかぶって角材持って世界同時革命ですよ。
ミリヲタでも陸・海・空、各自各時代の戦争をテーマに、外交バランスを、人物を、制服を、とかもう上げきれない程ジャンルがあって、右も左も中道も様々。もうそんなん結構広まってるとは思うんですけどね・・・ただ
叩く人は叩ける人を叩く。「戦争ネタで笑うなんて不謹慎!」「そんなに戦争したけりゃ自(ry」なんて言われる可能性も無いわけじゃねーんです。悲しいですが。
正直に吐いてしまえば、自分は兵器や戦争ネタで笑う事の何が悪いのかわかりません。
フィクションに戦争を持ってきたらいけないとでも?
戦争を笑ったからと言っても全て賛美してるワケじゃありません。
↑のぬるまっこい感じで通すこの作品は違います。
そりゃ無闇に戦争を正当化する作品もあるでしょう。
でもそれはフィクション。ただの作り事です、真実ではありません。
戦争という事実をどう受け止めるのか各個人の問題であって、それは「自由」で人間として認められた権利ではないでしょうか。
ぬるまっこく笑えるミリタリー話、素晴らしいですよvv
野上武志さんはちょっとクドいと思う方にオススメ。
でも~バレル短くしたからってM870は対人の近接戦闘には向かないと思うわ♪